D・N・A


child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜

ねぇママ、、、まだ帰ってこないの?
ねぇママ、、、あの人お部屋に入れないで、、、。
僕をあやすのがお仕事だけど
その手が妙に温かくて ヤだ、、、。

僕が泣き叫んでいても 知らん顔で面倒臭そうに
瞳を見開いて蹴り飛ばし タバコの火を足に押し付けて
目の前で笑っているのは絵本の中で見た綺麗な魔女?

『“王子様を誘惑し愛の虜にして、、、 毒入り林檎をお姫様に食べさせてから、、、 形のあるもの総て破壊に導いて、、、。”』
ねぇママ、、、ほらそこに絵本で見た魔女がいるよ、、、。

ねぇパパ、、、ママのいない時だけ
あの人となんでねんねしたりするの?

あの人が立ち上がると 僕は四つん這いのまま逃げまどい
まだ自由のきかない体 何も伝わらない言葉をいい事に
魔女は少しづつ 自分の楽園を築いてゆく、、、

いつのまにかパパとママは喧嘩ばかりして
目の前で 僕が流している血にも気づかない
早くしなきゃ お姫様は殺されちゃうんだよ?
ねぇママ、、、ねぇママってば、、、この声が聞こえないの?

綺麗な魔女物語は現実の無言劇と化して、、、
手錠をかけられて あの人は連れてゆかれた
『“お姫様は白馬の騎士の Kiss で目を覚ます、、、”』
ねぇママ、、、大丈夫 僕が助けてあげるから、、、


EDEN〜君がいない〜

虹が見える空をめざし いつも夢だけ追いかけてた
君を詩う 僕の声が 今聞こえますか?

君がいない夜を越えて やがて辿り着いたEDENは
虹が見える景色なのに なぜか悲しくて
そばにいない過去になった 鳥はもう捕まえられない
もう今さら 空に溶けた君をさがしてみても

見慣れた君のいない部屋 一人が広く感じる
訪れた冬のせい?
この頃やけに想い出達が 頭をちらついて
僕はどこか物憂げになって

誘われる様に手にしたのは 今はもう窓辺にはいない
君の写真がまだ笑いかけてる

二人きりの最後の夜 無理に笑ってみせたんだね
涙声でつぶやく寝言 「・・・・一人にしないで・・・」
どこにゆけば 何をすれば 虹のかかる空が見れるの?
だから僕は そのまぶたに 最後の口づけをした

優しく髪をなでる風 頬杖ついたまま
あの頃思い返して
僕から別れを告げた日
あれから大人になった君が幸せでいるならそれでいい

こんな遠くにまで来てから 気付いた夢に見た現実は
明りのない夜景みたい ・・・・君がいないと

季節は流れるのに 心だけ立ち止まってる
涙を笑顔に変える事ができても
君の悲しみを消し去る術を知らない僕は
誰もいない EDEN で声を枯らしてる

君がいない夜を越えて やがて辿り着いたEDENは
虹が見える景色なのに なぜか悲しくて
二人きりの最後の夜 無理に笑ってみせたんだね
涙声でつぶやく寝言 「・・・・一人にしないで・・・」

そばにいない 過去になった 鳥はもう捕まえられない
もう今さら 空に溶けた君をさがしてみても


Heaven's Place

遠くの空の月はもう 眠たそうで
かすかに流れる誰かの唄と夜だけもてあましたまま
朝になろうとしてるのに まだ眠れないよ
それは淋しいからじゃなくて 君の寝顔をまだ見ていたいから

短い Kiss なら近すぎる方がいい
心地良く息が触れ合うくらい 近くにおいで

君の夢を聞かせて... 誰にも言わないよ
恥ずかしがらずにそっと教えて...
もし君が怖い夢の中で
迷子になって泣いてたら Kiss で涙をふいて
どこにいても 迎えにいくよ

手初めに君の声から好きになって... 今じゃ
気の強さも すねた顔も 嫌いなとこふくめて全部好き

「ねぇ・・。」じゃなくて 僕の名前を呼んでみて
その瞳は罪だから 僕の胸の中に閉じ込める

君の夢を聞かせて 誰にも言わないよ
恥ずかしがらずにそっと教えて
近い未来の夢を見て
二人が結ばれていたなら それはきっと夢じゃないから
もうそばにいるよ

朝焼けみたいな こんな気持ち忘れていた
君と出会えたから 素直になれるよ
目に見えない天使 今なら信じられるかも
気まぐれじゃないから 今はじらしたりしないで

君の夢を聞かせて... 誰にも言わないよ
恥ずかしがらずにそっと教えて...
もし君が怖い夢の中で
迷子になって泣いてたら Kiss で涙をふいて
どこにいても 迎えにいくよ

近い未来の夢を見て 二人が結ばれていたなら
それはきっと夢じゃないから もうそばにいるよ

夜が来ても ここにいるから... 次の朝も二人で待とう


Junky Walker

暗い闇の中で、、、この街の夜はとてもキレイだけど
醜いものがただ見えないだけで ゆきかう人々は皆無口で
誰も 見えない力に逆らえなくて

We are bad Junky walker ほらまたわけのわからない
This never yield few emotion 黒いこと 白とは言えない
We are bad Junky walker ウソばかり上手になって
This never yield few emotion 今はもう 上手く笑えない

幼い頃に見てたあの空はもっと透き通っていた様な気がする
今は色あせた追憶 気がつけば総てに疲れていて
ここで いろんなものを見すぎてきたから

We are bad Junky walker バカと思われてるのなら
This never yield few emotion 狂ってる機械の様に

からみついて僕の足を引く 穢れたエゴイスト達の中で
廃墟を舞う蝶の様な生きぬく強さが欲しい
今はまだ 何も言わないで ルールに背いてるんじゃなくて
したがえないのは理解できない造られた正しさだけ

We are bad Junky walker ほらまたわけのわからない
This never yield few emotion 黒いこと 白とは言えない
We are bad Junky walker バカと思われてるのなら
This never yield few emotion 狂ってる機械の様に

からみついて僕の足を引く 穢れたエゴイスト達の中で
廃墟を舞う蝶の様な生きぬく強さが欲しい
僕が目をそらしているのは 理不尽な現実じゃなくて
それを乗り越えられない自分自身にあるのかもしれない


Lunatic Gate

冷めた君の瞳 相変わらず無機質な宝石みたい
いつもの誰にでも見せるお得意の瞳で
男を見下すくせに 上目使いがやけに上手い君は
顔の割に僕との夜を数えてたり

「僕の彼女〜」 と君に話し出す度
聞かないフリして 僕の口唇にかみついて来る

君を Lunatic Gate まで連れていってあげる
この僕以外には誰にもできない事
今夜も君をメロディアスに奏でてあげるから
何か隠してるその扉 開いてみせて

胸の開いたDress 僕が君に送るのは着せたいからじゃない
その Dress をただ淫らに脱がせたいだけ
外で会った君の 感じがいつものと何か違って見えるのは
裸じゃない君だからかもしれない

暗闇より太陽の下の方が
似合いすぎてる君を見つめられないのはなぜ?

気がつけば 僕はラビリンスに連れさられていて
いたずらな君の仕草にあやつられてる
輪郭のない憂鬱に誰か麻酔をかけて
このままじゃ 僕は君から離れられなくなる

つかみ所のない関係と知りながら君は
何も言わず 僕の腕で朝を迎える
とりつくろう 笑顔に乾いた涙の跡が
ごまかすつもりなら もう少しうまく嘘をついて

一人きりの夜の方が好きだったはずなのに
気がつくと 君の感触をさがしてた
君を Lunatic Gate まで連れていってあげる
何か隠してるその扉 開いてみせて


RED ZONE

消えかけたキャンドルと月が目立つ
夜明け前 静かすぎるこの部屋は
あえて背を向けた僕の横顔に
悲しみにも似た意味があるとしても

「今までの Kiss の中で一番好き」
上げるだけ上げといて 後で笑えないオチが待つ
期待させるだけなら もうやめてよ
そこに夢をみてしまう

とるにたらない存在ならば もう寄りそったりしないで
僕は君に手を差しのべたままだからこのシナリオの結末ならば
続きは君が書けばいい
そうね 僕を生かせるのも殺せるのも君次第

きのうよりも綺麗に見える君はメンソールでため息をつきながら

“誰よりも大切なあなた…” になるために
バカを見ることさえも気がつかないふりしてたのに
僕と君に別れの言葉は必要ない
なんてもうジョーダンじゃない

理不尽じゃないかけひきならば 無駄使いとは思わない
それが僕の総てでもかまいはしない
なぜそんなにも瞳をそむけるの?
もう僕じゃなくてもいいの?
何か君は人の限界を試しているみたい

とるにたらない存在ならば もう寄りそったりしないで
僕は君に手を差しのべたままだから
なぜそんなにも瞳をそむけるの?
もう僕じゃなくてもいいの?
何か君は人の限界を試しているの?

理不尽じゃないかけひきならば 無駄使いとは思わない
それが僕の総てでもかまいはしないこのシナリオの結末ならば
続きは君が書けばいい
そうね 僕を生かせるのも殺せるのも君次第


ring

まばゆい光 差しこむ部屋の片隅で笑ってる
写真の二人 今はいない
ふと見上げた空は青くすきとおっているのに
僕の心晴れなくて

素直になれなかった二人のすれ違いが
きっと失くしたもの 二度と元に
戻らないことわかっていたけど

銀のリング捨てた細い指で 君は誰に触れるの?
甘い過去の時間さえも 今は胸をしめつけ
せめて僕の思いだけは どうか君に届いて
壊れそうな心抱いて 強く空に願うよ

眠れぬ夜 続いて 月のあかりが照らしだす
景色に君の幻が見えた
一人きりに慣れたと言い聞かせていたはずが
心 嘘はつけなくて

まぶしすぎたあの日々 淋しさ募らせていく
だけど捨てられない 輝く時
たとえ今歩き出せたとしても

銀のリング消えた僕の指は 何をつかめばいいの?
同じ夢を見てた頃は 知っていたはずなのに
移り変わる次の季節 少し心委ねて
きっと上手く風に乗せて 永遠に君を思うよ

銀のリング捨てた細い指で 君は誰に触れるの?
甘い過去の時間さえも 今は胸をしめつけ
せめて僕の思いだけは どうか君に届いて
壊れそうな心抱いて 強く空に願うよ


Stranger

流れる涙に誰か気がついてよ
こんなにも悲しがっているのに
近くの目に付く場所で
淋しそうにしてるから誰か声をかけて

気がつけばそう顔に書いている
さりげない仕草がもう気に入らない
人をねたむ姿がお決まりで
嘘をつくのが得意技のおまえだけは 一度死んでこい

鏡の前 僕に問いかけて
「あれが僕?」 まさかイヤなアイツが自分だなんて
僕の中に誰かが住んでいて
どれが本当の顔なのかがもうわからなくて

機嫌が今日は悪いから
無視しないでやさしくしてみてよもう少しだけ
何を言うにもいい訳から
できない事をいつまでも何かのせいにして

同情は好きじゃないくせして
たかがしれてる苦労話をしてる
少しイタイ哀れなキャラクター
他ではちょっと もう見あたらないあの顔がまた頭をよぎる

鏡の中 別の仮面をした
大嫌いな僕の総てが無価値に思えて
僕の中にひそみこむストレンジャー
時々顔を出して いつのまにかあやつられていて

鏡の前 僕に問いかけて
「あれが僕?」 まさかイヤなアイツが自分だなんて
僕の中に誰かが住んでいて
どれが本当の顔なのかがもうわからなくて


Vanity

幾つもの夜が教えてくれた君の事
ベッドの中では少しだけ意地悪になる
まだ知らない君を知りたくない訳じゃなくて
終わりの見える現実から逃げているだけ

このまま… そっと… ただ君の香りで眠り
目覚めずに 夢を見て 朝が来なければいいのに
理想の中でありもしないはずの世界だけが広がる

乱れた快楽が 紙一重の狭間でゆきかう
左くすり指に 光る目ざわりな指輪が邪魔で
Kiss が苦い

デジャヴと思わせるこの情景の違う所は
扉を開ける君がもうふり返らない

今夜は彼の腕の中で夢を見るの?
できる事ならそばにいて 夢見がちな僕の欲望
それとも大人のマナーに背く 火遊びに疲れただけ?

いきなり抱きしめて 不意の Kiss で君を黙らせる
じらした指先が 行き場をなくして…
君の手さえも 遠くへ見える

涙に迷うのは僕の胸だけにして
もうこれ以上 悲しげな 君の瞳は見たくない
理想の中でありもしないはずの世界だけが広がる

乱れた快楽が 紙一重の狭間でゆきかう
左くすり指に 光る目ざわりな指輪が邪魔で
触れ合うたびに君が 遠くへ見える


ファントム

乾いたこの真夜中に決まって来る金縛り
生きてる心地のしない Deep な時間がまたやって来た
限りない程 透明な君とは知らない仲じゃないけど
お願いだから もう僕の枕もとに立たないで

心触れ合う彼女がいるのに
君はなぜ 僕に口づけてないてるの?
消えかけそうな意識が近頃 僕に見せる映像
何かを予言してる 場面で目を覚ます
やすらぐ場所は彼女だけ
けれど もうすでに君が彼女に狙いをつけていた事も知らずに..

奇妙な笑みを浮かべた彼女は寄りそいながら
くり返した独り言に今夜もまた僕は眠れなくて

「そこで泣いているのは自殺した少女の幽霊で 私と同じ顔なのよ…」

瓦礫の上で唄っている少女.. あれは君の幻?
“おいで...こっちに” と僕に手招きしてる様
彼女に憑いて夢の中にまで連いて来ないで
それともこれはまさか僕への鎮魂歌....

気味悪い位 冷たい Kiss は
気が遠くなる程 息ができなくなる

消えかけそうな意識が今まで僕に見せた映像
まだ見ぬラストシーンは死体になった僕の顔

瓦礫の上で唄っている少女.. あれは君の幻?
“おいで...こっちに” と僕に手招きしてる様
彼女に憑いて夢の中にまで連いて来ないで
それともこれはまさか僕への鎮魂歌....



白い世界が彩づきだし
淡く 淡く 優しい雪は雨にとけて
風が運んだ4月の香は
遠い 遠い 記憶の君を蘇らせる

また僕を立ち止まらせた 春をまとう恋人達
咲き乱れたその景色に まばたきさえ忘れて

今頃君もどこかで舞い散る花びらを見て
あの日指きりした約束思い出してるの?
“そのうちお互いを忘れる時が来るけれど
少し思い出して、、、、桜の花を目にしたら、、、、”

まだ咲いてないあのつぼみは
まるで まるで あの頃にいた二人の様に

道ゆく人波の中 君の姿と重なる
栗色の長い髪に 僕は目を奪われ

まだ子供のようなあどけない瞳のままで
かけぬけた季節はあまりにも綺麗すぎて
人を愛する事 君が教えてくれたから
今でも君の笑顔が胸をはなれない

今頃君もどこかで舞い散る花びらを見て
あの日指きりした約束思い出してるの?
“そのうちお互いを忘れる時が来るけれど
少し思い出して、、、、桜の花を目にしたら、、、、”

まだ子供のようなあどけない瞳のままで
かけぬけた季節はあまりにも綺麗すぎて

もう次の雨で終わり告げる花びらを見て
君は新しい季節を誰かと生きてるの?
けれど覚えていて君を愛していた事を
約束の言葉、、、“桜の花を目にしたら、、、”